秩父訪問記♪ <加藤編>


 こんにちは、お待たせいたしました、加藤です。
秩父ウイスキー祭でのセミナー編です!

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 今回、私が参加してきたのは「秩父蒸留所こだわりティスティング 原木から樽まで」というタイトルのもの。
イチローズモルトで使用されている木材(発酵槽から樽まで!)についてのセミナーです。
 講師はベンチャーウイスキー社長の肥土伊知郎さん。

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 まずは、秩父蒸留所の案内からスタートです。

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 蒸留所内の内容や、ミズナラの発酵槽につきましては、最初の蒸留所見学の記事があるので、省略させてもらいますm(__)m
 以前の記事→http://1lobo.blog112.fc2.com/blog-date-20160223.html



 今回のテイスティングのラインナップです。

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 それぞれどういう樽を使っているかを比較しながらのテイスティングさせてもらいました。


 テイスティングリストの上から2つ目。
【カスクNo.720 / 熟成年数6年 / 度数:60.8% / 大麦品種:ティップル / 使用樽:バーボンバレル2ndフィル】
で使われている、2ndフィルタイプの樽が秩父蒸留所での主流タイプだそうです。
 バーボンバレル由来の甘さやバニラ香がしっかりと感じられました。

  ※〈2ndフィルとは・・・〉この場合、
    バーボン熟成で使用した樽をウイスキー熟成に初めて使用→
    それを2回目に使用することをセカンドフィルといいます。



 ここで、重要なのが、その樽を熟成させる環境のお話。

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 グラフを見てわかるように、日本とスコットランドの気温差は大きく違います。
とくに秩父という場所は、盆地特有の気温差が激しいところなので、暑いときは37度まで上がることもあれば、冬の寒い時期は氷点下まで下がることもあるわけです。

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 この気温差によって生まれる樽の呼吸が深く、大きくなり、
それがウイスキーの個性となり、秩父のオリジナル感が生まれるポイントともなるそうです。
 ウイスキーにとっては住みやすい環境みたいですね^^

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 そんな秩父の自然の影響をしっかりと受けた樽は、といいますと、、、

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 エアコンなどでの温度調整を一切行っていない熟成庫で大きく呼吸をし成長しています。
上にある天窓の開閉や、土の床を使うことで自然な温度管理がなされるそうです。
これもこだわりのヒトツです♪




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 テイスティングリスト上から4つ目に、
【カスクNo.2358 / 6年熟成 / 度数:63.3% / 大麦品種:ティップル / 使用樽:フレンチオーク・タイトグレーン】
というものがあります。
 ここでいう「グレーン(グレイン)」というのは穀物のグレーンではなく、木の年輪や木目のことを指します。 (ちなみに≪grain≫の綴りは同じです)
 つまり、木目が詰まったもののことを「タイトグレーン」そして、その逆を「オープングレーン」といいます。

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 この繰り返しが年輪となってくんですね。
 オープングレーンの方が色づきが早かったり、タンニンが多いなども特徴だとか。



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 この白い丸は、「導管」と言って水や栄養分を運ぶ役目をする管です。
これが後に出てくる樽づくりのお話しでも出てきます。



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 ウイスキーを樽に入れた時に、このように三層それぞれの成分の個性が現れます。
樽を燃やした時に出てくる香ばしい香りや、バニラのような甘いお菓子のような香り、さらにはクローブの香りであったり。



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 それを、先ほど出てきた「タイトグレーン」と「オープングレーン」で比較したときの結果です。
第一層、第二層はあまり変化はなかったのが、第三層ではクローブ香に大きく差がありました!


 これらの特性を活かし、様々な個性豊かな原酒ができあがる、そんな樽選びをされています。
同じ新樽だけど、色が違ったり香りが違うのは木材の違いも大きく影響しているということですね。





 今は北海道まで出向いて良質のミズナラの木を購入しているそうです。

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 雪の上に積んでて傷まないの?と思ったのですが、それが傷まないそうです!
むしろ、運ぶときに雪のクッションの上を引きずれるのでラクだとか。笑



 以前から樽作りをお願いしていた、羽生市の職人の方が引退されるとのことで、その方から直接指導をしてもらい、2014年には、秩父で作られた樽も完成されたそうです!
 これからが楽しみですね♪

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 ミズナラにこだわる秩父蒸留所は、このミズナラも秩父産のものがないかと、山奥へと見に行かれているそうです。
ですが、真っすぐに生える北海道産のミズナラと比べ、秩父産のミズナラは斜面に生えているため、ねじれや、反りが影響し、そのまま樽に使ってしまうと、液面が導管を伝って中身が漏れていっていまう…ということになってしまいます。


 それならば、導管に沿って割ることによって漏れ樽になってしまうのを防げるのではないかと。
木材の割り方ひとつにしても、そういった可能性を見出して日々いろいろ試行錯誤されているそうです。

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 さらには、いま二条大麦も製作中だそうで、今後の目標は【100%秩父のウイスキー】を作ること!!だそうです。
今から、とてもワクワクしますね☆




 「原木から樽まで」のセミナータイトル通り、木が果たす役割の大きさ、ミズナラへのこだわり、そして、なにより肥土社長のウイスキーへの愛情がたくさん詰まったセミナーでした!


 簡単ではありましたが、この内容を見て少しでも伝わればいいなと思い、書かせてもらいました。


 みなさんも、ぜひイチローズモルトを味わってみてください(^^)♪


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