こんにちは。
サッカー日本代表決勝トーナメント進出おめでとう!!
代表戦しかサッカーを見ない私にすら伝わってきた大会開催直前までのあのチーム内の不協和音を開催と同時にどうやって修正したのかが気になりますが、そこは勝つという結果の持つ計り知れないエネルギーを目の当たりにしたような気がします。
試合毎に一丸となっていくどころか、進化さえしているように見えるニッポン。勝つことで団結し、団結することで勝つといった循環が生まれているようです。
そこを考えると初戦のカメルーン戦で貴重な得点をあげた本田選手の存在感は大きいですね。今朝のデンマーク戦でも1点目を挙げ流れを作りましたもんね。
結果を求める姿勢と結果を引き出す力を持つ本田選手、過程も評価して欲しがりがちな日本人の中ではやはり目立ちますよね。
…ま、御託はえっか。
何にせよ、とりあえずおめでとうですね!
決勝トーナメントでも実力を発揮できることを祈りましょう。
あと個人的に大好きな長友選手、応援してま~す(*^▽^*)
あ、岡ちゃん、3敗しそうって言ってごめんね♪
で、本題です。
大変遅くなりました。白州蒸留所研修旅行記です!
なかなかの長文なので、2部に分けてのアップとなります。
第1部は出発~夕方のホテル到着まで、第2部はホテル到着~帰ってくるまで、となります。
では第1部始まりで~す≧(´▽`)≦
さあて待望の白州研修旅行!大人の遠足!社会見学!
総勢20名による大見学旅行。
行き先はサントリーのウィスキー、「白州」がつくられている蒸留所。山梨です。
日程は6月13日(日曜日)、14日(月曜日)の二日間。
また集合の朝が早い!!!!!朝7時に天王寺集合です。
たまたま珍しく前日の土曜日が公休だった私はなんと始発で集合場所に向かいました(本宅が泉佐野辺りなもので、始発くらいに出ないと7時には天王寺に着けないんです…)。
おかげで2時間くらいしか眠れず。
でも朝まで仕事で眠っていないチーフ青木、何故か眠っていなかった加藤に比べればまだマシですね♪
あべちかで2nd LOBOとLOBO neatのオーナーの高城さんとたまたま合流し集合場所へ。
知らなかったんですが、天王寺公園の横はどうやらバスツアーの発着場所になっているらしく、他の団体さんもいっぱい。
で我が白州バスツアーのバスは…、あった!!

おーけっこう豪華ですやん。人数的にもっと小さいかと思いきや。
いえいえ、普通に50人くらい乗れる観光バス。しかもトイレ付き。
いやあ、ありがたいですねえ、トイレは。
いるよね、酒飲むと。てか必須。
やるな、サントリーさん。
で一人二席ずつ占領。
「山内さ―――ん、お酒まだーー??」
「ちょっと待って下さい、高速に乗ったらお出ししますんで。」
乗車してすぐのやりとり…。
で高速。
待ってました!お酒はもちろん!!プレミアムモルツor角ハイボール缶。
伊右衛門の消費スピードの遅いこと…。
分かりきってはいましたが、皆早速の宴会モードです。当然おつまみも大量に用意されています。
バス宴会大好きーーヾ(〃^∇^)ノ、いえーーーーい!!O(≧▽≦)O
―-バス宴会略…――――
はいここでバス宴会が盛り上がっている間に参加バーテンダーのご紹介です。
まずは天王寺から。

「BAR 2nd LOBO」と「BAR LOBO neat」の代表、高城さん。

「BAR 2nd LOBO」の梅木さん(奥)、森川くん(手前右)、川南くん(手前左)。

「BAR LOBO neat」の新元くん。

「BAR Face to Face」の佐藤くん(右)、山根くん(左)。
そして西田辺&帝塚山。

当店「LOBO」の青木(手前)、加藤(中左)、「Stand SOJI」の杉本さん(そうじさん:中右)、「Bar CABASA」の村松さん(ヒロさん:奥右)、LOBOのお隣さんの「舶来居酒屋バニー」の福井さん(奥左)。

「BAR BOA VIAGEM」の原田さん(はらちゃん:奥)、春田さん(はるちゃん:中)、ヤス(手前)。
あれ?ヤスの本名…

「BAR BOA VIAGEM」の森さん(ボブ:左)、「ジャズバー RAGTIME」の足立さん(中)、前述のヒロさん(右)と福井さん(奥)。

そして「Tama’s Bar HAZARD」の玉川さん(玉ちゃん:左)

おまけでかとちゃんもういっこ(半すっぴん)。
でございます!!
…お、メンバー紹介している間にいい頃合、白州蒸溜所着です(6時間くらいかかる)。

私は訪れるのは2回目なのですが、初めての方はまずはその環境に驚かれるでしょう。まさに“森が育んだウィスキー”のキャッチフレーズがぴったりな、雰囲気。そうです、ホントに森の中にあるのです。標高で言うと700mくらいですって。辺りを見渡せば南アルプスの壮大な山々がででーんと連なっています。
そりゃ水が美味いはずだわ、その水で仕込んだウィスキーも必然的に美味いはずだわ。

はい、集合~。
と、まずは蒸留所の脇にある“南アルプスの天然水”の工場の見学です。

施設内には太陽光発電による発電量を示すパネルもあり、環境にも配慮されているのがわかります。
そして説明を聞き、中へ。
おおおすげえ!ガラス張りの向こうに人が誰もいない!
勝手にどんどん天然水がダンボールにパッキングされていきます。物凄いスピード。(画像あるんですけど、ほんとは撮ったらいけないとこやったみたいで。公開はやめときます。)
中は完全滅菌状態になっている様子。その中でラインがせわしなく黙々と動き続けています。なんか近未来の映像みたい。
その光景に、「おおー」と皆からどよめきがおこります。
普段何気なく飲んでいる水はこうやって作られているんですね。
少しだけありがたみアップです。
そしてその水のテイスティング。

ここからは白州のロゴが入ったキャップをかぶります(キャップもらえるもんやとばっかし思ってたら後でしっかり回収されました…)。
なかなか単体ではわかりづらい硬度も同時に飲み比べるとよくわかります。
さらにウィスキーを加えるとその違いがまた別の側面からわかる。

けっこう酔ってた私には恵みの水でもありました(酔ってる目してるでしょ…)。
テイスティングそっちのけでがぶ飲みしたりして…。
そして昼食。
敷地内のレストラン「ホワイトテラス」へ。
すでに席は確保され食事も用意されている。
おっほう!いえい!
いきなり豪華な松花堂弁当の登場です。
お昼は大したことないやろうと期待していなかっただけにこれは嬉しい!
サントリーさんのこのツアーへの気合いの入れようが伺えます。

献立は…、
<上段>左から
地場の漬物、山芋と枝豆の揚げ物、地場野菜の田舎煮
<中段>左から
紅鱒の白州味噌焼、牛の白胡麻煮込み、山女と野菜の天麩羅 抹茶風味
<下段>左から
地鮎の南蛮漬け、甲州名物 鮑の煮貝、自家製ウィスキー樽燻製ハム
<別出し>
白州わんこ蕎麦、苺のブリュレ 白州12年風味
と御飯。
の計12品。
おおおおお~。いっぱいある~。どれも美味そやないの!
お昼御飯が豪華やと嬉しいねえ!一杯やりたくなりますねえ…。
で、当然!
お飲みものは、キンッキンに冷えた白州10年のソーダ割り。

そうです、白州はソーダ割りも美味いのです。特に白州10年のさわやかさとキリッと感がソーダと相性抜群。仕上げにミントの葉を浮かべればそりゃあ、森香る爽やかハイボールの一丁あがりです。
ええんかいな、見学前からこんな上機嫌で飲んでもうて…。
そしてふと外のテラス席に目をやると、何やらモクモクと煙があがってる。
よく見ると自家製ウィスキー樽の燻製をまさに今作ってらっしゃるじゃないですか!

見に行くと、スモークサーモンを作ってるところで、料理長が丁寧に説明してくださいます。
樽の内側にびっしり付いたヤニが年季を物語っています。
かぶりつきたかったな~、スモークサーモン…ヾ(´ε`*)ゝ
さあてお次はいよいよ研修旅行のメインイベント、白州蒸留所の見学です。
ここでウィスキーの製造工程をサラッとおさらい。
まずは麦を発芽させ、糖分MAXの状態(自らの発芽エネルギーとして糖分を蓄えるわけです)へもっていきます。(製麦)
→その糖分MAXの状態で発芽を止め、お湯を加え糖分を抽出。(糖化)
→そして酵母の力を借りて、先程の糖液から徐々にアルコールができてきます。(発酵)
→その醸造液を熱し、水とアルコールの沸点の違いを利用してアルコール度数を高めます。(蒸留)
→出てきた無色透明のニューポット(新酒)を樽に詰めて寝かします。(熟成)
→数年、数十年後…完成!!パッパカパーン♪
写真付きでもう一回。

これが麦(モデル:ボブ)。二条大麦やったかな。

これが麦の発芽を止める(乾燥させる)時に使うピート(泥炭)です。この香りがあの独特の燻製香を生むのです。

糖化槽。糖分を抽出した後の麦のカスは家畜の飼料などに再利用されるようです。このへんから辺りは熱気と麦の匂いが充満し、汗だくになります。

発酵槽(スミマセン、ぼけてます)。深さはないように見えますが、ほんとはこの床下までズドーンと伸びているので、かなりの深さ、容量です。

発酵槽の中。ブクブクと泡立っているので酵母が呼吸(活動)しているのがわかります。

そして蒸留。ポットスチルと呼ばれるこの変な形のやかん的なもので蒸留します。
ここで蒸留をも少し詳しくご説明。
このポットスチルに入れられた液体はまだアルコール度数はそんなに高くありません。たしか6,7度やったかな。
その液体を温度調節しながら沸騰させるわけです。地上の気圧(1気圧)でアルコールは約80度で沸騰し、蒸発し始めます。水は100度。この温度の違いにより、アルコールの方が先に蒸気となって昇ってきます。そしてその蒸気を冷やして液化すると始めの液体よりアルコール度数が高くなっている、というのが蒸留です。
この作業を何回か繰り返し、最終的に70度くらいまでアルコール度数を高めます。
このポットスチルの形によって出来上がるアルコールの性格も変わります。首の部分が真っ直ぐなものはスッキリ爽やかな酒質に、折れ曲がった首を持つものは複雑な香味をもつものに、等といった具合に。ボディ部分の形でも味は変わります。
そう考えるともはや天文学的数字な組み合わせですよね。わずかなポットスチルのカーブや熱し方で味が変わるんですから。その他にも味の変化の要因は山盛りあります。
そしてその違いが各蒸留所の個性となって表れるのです。

いったん、ここで記念撮影。

そして貯蔵庫。ズッラーーーーーーーっと並んでいます。樽樽樽…。
積み上げ、取り出しは完全機械。マシンがウィーンとつまんでいったりするのです。
もうアナログな私の中ではターミネーターの世界と変わりません。スカイネットが自我に目覚めたらまずは“ウィスキー樽ブン投げ攻撃”で人類の数%は死んでしまうでしょう。馬鹿でかい火炎瓶。
ここでちょっと休憩風景。

あ、すでに匂いでやられてグッタリなってる人発見!(福井さん)

どこから外に出ても、森の風景。
そしてこっからが見所。白州蒸留所の特徴。
樽のリチャー工程の見学。山崎蒸留所では見れません。
リチャーとは何回か使用して香りが薄くなった樽の内側を焼き直し、風味を復活させる作業の事をいいます。この焦がした木の様々な風味が熟成の過程でウィスキーに染み出していくのです。
樽の内側を焦がす作業を“チャー”といい、“リ”は皆さんご存知、繰り返しを表す接頭語です。
では順番に。

火は長い柄のついたバーナーのようなもので点けます。

始めは樽の内側にしみ込んだアルコールが燃えるため、青い炎があがります。そして徐々に樽そのものが燃え始めると炎が赤く変色してきます。

けっこうぼうぼうと燃やします。
そして職人技、たった1杯の小さな柄杓の水でこの燃え盛る炎が一瞬で消えるのです。
激しい炎で水蒸気となった水が瞬時に樽の内側全体にまわるからだそうです。

はいこれ、消火直後。甘い焼き芋やバニラのような香りが漂います。ここに出来上がった無色透明のウィスキーをそのまま流し込み、最終段階の熟成へと向かうのです。
…以上がウィスキー作りのおおまかな流れです。
この後に熟成という大変な年月のかかる、時間というスパイスでしか味付けの出来ない、気の遠くなるような作業を経て商品となるのです。
普段何気なく飲んでいるウィスキーの年数表示を気にしてみてください。
皆様は10年前は何才でしたか?何をされてましたか?お子さんは何才でしたか?20年前は?
私の場合は10年前は22才、まだ大学に籍を置いていてレストランバーの厨房とカラオケボックスで働いていました。
20年前はまだ12才…。ランドセル時代です。ハナタレです。
そんな時からウィスキーは作られ、長い年月を樽の中で過ごし、今私達の手元にあるのです。
ロマンチックですねえ。チックですねぇ(*´ェ`*)
そのウィスキーがうまれた時代の自分を思い出しながら飲んでみるのもまた一興♪
いろんな楽しみ方ができるウィスキーはほんとに奥が深い。
そんなウィスキーの製造工程を見るのは面白いです。やはり文字で見るよりも実際見たほうが断然よく分かり、記憶に残ります。百聞は一見にしかず。もし興味のある方はぜひ蒸留所見学をオススメします。
…なんていろんな事を考えながらの蒸留所見学でした。

半分くらいはこのおねーさんのこと考えてましたけどね♪
美味しく成長しろよ―――――、樽―――――――!!!!
いっぱい飲んだるからな―――――――!!!!(*~ρ~)ノ
…こうして白州蒸留所内での見学を終えたのでした。
そして白州蒸留所を後にして宿泊する八ヶ岳ロイヤルホテルへと向かいます。
―完― 第2部へ続く…
サッカー日本代表決勝トーナメント進出おめでとう!!
代表戦しかサッカーを見ない私にすら伝わってきた大会開催直前までのあのチーム内の不協和音を開催と同時にどうやって修正したのかが気になりますが、そこは勝つという結果の持つ計り知れないエネルギーを目の当たりにしたような気がします。
試合毎に一丸となっていくどころか、進化さえしているように見えるニッポン。勝つことで団結し、団結することで勝つといった循環が生まれているようです。
そこを考えると初戦のカメルーン戦で貴重な得点をあげた本田選手の存在感は大きいですね。今朝のデンマーク戦でも1点目を挙げ流れを作りましたもんね。
結果を求める姿勢と結果を引き出す力を持つ本田選手、過程も評価して欲しがりがちな日本人の中ではやはり目立ちますよね。
…ま、御託はえっか。
何にせよ、とりあえずおめでとうですね!
決勝トーナメントでも実力を発揮できることを祈りましょう。
あと個人的に大好きな長友選手、応援してま~す(*^▽^*)
あ、岡ちゃん、3敗しそうって言ってごめんね♪
で、本題です。
大変遅くなりました。白州蒸留所研修旅行記です!
なかなかの長文なので、2部に分けてのアップとなります。
第1部は出発~夕方のホテル到着まで、第2部はホテル到着~帰ってくるまで、となります。
では第1部始まりで~す≧(´▽`)≦
さあて待望の白州研修旅行!大人の遠足!社会見学!
総勢20名による大見学旅行。
行き先はサントリーのウィスキー、「白州」がつくられている蒸留所。山梨です。
日程は6月13日(日曜日)、14日(月曜日)の二日間。
また集合の朝が早い!!!!!朝7時に天王寺集合です。
たまたま珍しく前日の土曜日が公休だった私はなんと始発で集合場所に向かいました(本宅が泉佐野辺りなもので、始発くらいに出ないと7時には天王寺に着けないんです…)。
おかげで2時間くらいしか眠れず。
でも朝まで仕事で眠っていないチーフ青木、何故か眠っていなかった加藤に比べればまだマシですね♪
あべちかで2nd LOBOとLOBO neatのオーナーの高城さんとたまたま合流し集合場所へ。
知らなかったんですが、天王寺公園の横はどうやらバスツアーの発着場所になっているらしく、他の団体さんもいっぱい。
で我が白州バスツアーのバスは…、あった!!

おーけっこう豪華ですやん。人数的にもっと小さいかと思いきや。
いえいえ、普通に50人くらい乗れる観光バス。しかもトイレ付き。
いやあ、ありがたいですねえ、トイレは。
いるよね、酒飲むと。てか必須。
やるな、サントリーさん。
で一人二席ずつ占領。
「山内さ―――ん、お酒まだーー??」
「ちょっと待って下さい、高速に乗ったらお出ししますんで。」
乗車してすぐのやりとり…。
で高速。
待ってました!お酒はもちろん!!プレミアムモルツor角ハイボール缶。
伊右衛門の消費スピードの遅いこと…。
分かりきってはいましたが、皆早速の宴会モードです。当然おつまみも大量に用意されています。
バス宴会大好きーーヾ(〃^∇^)ノ、いえーーーーい!!O(≧▽≦)O
―-バス宴会略…――――
はいここでバス宴会が盛り上がっている間に参加バーテンダーのご紹介です。
まずは天王寺から。

「BAR 2nd LOBO」と「BAR LOBO neat」の代表、高城さん。

「BAR 2nd LOBO」の梅木さん(奥)、森川くん(手前右)、川南くん(手前左)。

「BAR LOBO neat」の新元くん。

「BAR Face to Face」の佐藤くん(右)、山根くん(左)。
そして西田辺&帝塚山。

当店「LOBO」の青木(手前)、加藤(中左)、「Stand SOJI」の杉本さん(そうじさん:中右)、「Bar CABASA」の村松さん(ヒロさん:奥右)、LOBOのお隣さんの「舶来居酒屋バニー」の福井さん(奥左)。

「BAR BOA VIAGEM」の原田さん(はらちゃん:奥)、春田さん(はるちゃん:中)、ヤス(手前)。
あれ?ヤスの本名…

「BAR BOA VIAGEM」の森さん(ボブ:左)、「ジャズバー RAGTIME」の足立さん(中)、前述のヒロさん(右)と福井さん(奥)。

そして「Tama’s Bar HAZARD」の玉川さん(玉ちゃん:左)

おまけでかとちゃんもういっこ(半すっぴん)。
でございます!!
…お、メンバー紹介している間にいい頃合、白州蒸溜所着です(6時間くらいかかる)。

私は訪れるのは2回目なのですが、初めての方はまずはその環境に驚かれるでしょう。まさに“森が育んだウィスキー”のキャッチフレーズがぴったりな、雰囲気。そうです、ホントに森の中にあるのです。標高で言うと700mくらいですって。辺りを見渡せば南アルプスの壮大な山々がででーんと連なっています。
そりゃ水が美味いはずだわ、その水で仕込んだウィスキーも必然的に美味いはずだわ。

はい、集合~。
と、まずは蒸留所の脇にある“南アルプスの天然水”の工場の見学です。

施設内には太陽光発電による発電量を示すパネルもあり、環境にも配慮されているのがわかります。
そして説明を聞き、中へ。
おおおすげえ!ガラス張りの向こうに人が誰もいない!
勝手にどんどん天然水がダンボールにパッキングされていきます。物凄いスピード。(画像あるんですけど、ほんとは撮ったらいけないとこやったみたいで。公開はやめときます。)
中は完全滅菌状態になっている様子。その中でラインがせわしなく黙々と動き続けています。なんか近未来の映像みたい。
その光景に、「おおー」と皆からどよめきがおこります。
普段何気なく飲んでいる水はこうやって作られているんですね。
少しだけありがたみアップです。
そしてその水のテイスティング。

ここからは白州のロゴが入ったキャップをかぶります(キャップもらえるもんやとばっかし思ってたら後でしっかり回収されました…)。
なかなか単体ではわかりづらい硬度も同時に飲み比べるとよくわかります。
さらにウィスキーを加えるとその違いがまた別の側面からわかる。

けっこう酔ってた私には恵みの水でもありました(酔ってる目してるでしょ…)。
テイスティングそっちのけでがぶ飲みしたりして…。
そして昼食。
敷地内のレストラン「ホワイトテラス」へ。
すでに席は確保され食事も用意されている。
おっほう!いえい!
いきなり豪華な松花堂弁当の登場です。
お昼は大したことないやろうと期待していなかっただけにこれは嬉しい!
サントリーさんのこのツアーへの気合いの入れようが伺えます。

献立は…、
<上段>左から
地場の漬物、山芋と枝豆の揚げ物、地場野菜の田舎煮
<中段>左から
紅鱒の白州味噌焼、牛の白胡麻煮込み、山女と野菜の天麩羅 抹茶風味
<下段>左から
地鮎の南蛮漬け、甲州名物 鮑の煮貝、自家製ウィスキー樽燻製ハム
<別出し>
白州わんこ蕎麦、苺のブリュレ 白州12年風味
と御飯。
の計12品。
おおおおお~。いっぱいある~。どれも美味そやないの!
お昼御飯が豪華やと嬉しいねえ!一杯やりたくなりますねえ…。
で、当然!
お飲みものは、キンッキンに冷えた白州10年のソーダ割り。

そうです、白州はソーダ割りも美味いのです。特に白州10年のさわやかさとキリッと感がソーダと相性抜群。仕上げにミントの葉を浮かべればそりゃあ、森香る爽やかハイボールの一丁あがりです。
ええんかいな、見学前からこんな上機嫌で飲んでもうて…。
そしてふと外のテラス席に目をやると、何やらモクモクと煙があがってる。
よく見ると自家製ウィスキー樽の燻製をまさに今作ってらっしゃるじゃないですか!

見に行くと、スモークサーモンを作ってるところで、料理長が丁寧に説明してくださいます。
樽の内側にびっしり付いたヤニが年季を物語っています。
かぶりつきたかったな~、スモークサーモン…ヾ(´ε`*)ゝ
さあてお次はいよいよ研修旅行のメインイベント、白州蒸留所の見学です。
ここでウィスキーの製造工程をサラッとおさらい。
まずは麦を発芽させ、糖分MAXの状態(自らの発芽エネルギーとして糖分を蓄えるわけです)へもっていきます。(製麦)
→その糖分MAXの状態で発芽を止め、お湯を加え糖分を抽出。(糖化)
→そして酵母の力を借りて、先程の糖液から徐々にアルコールができてきます。(発酵)
→その醸造液を熱し、水とアルコールの沸点の違いを利用してアルコール度数を高めます。(蒸留)
→出てきた無色透明のニューポット(新酒)を樽に詰めて寝かします。(熟成)
→数年、数十年後…完成!!パッパカパーン♪
写真付きでもう一回。

これが麦(モデル:ボブ)。二条大麦やったかな。

これが麦の発芽を止める(乾燥させる)時に使うピート(泥炭)です。この香りがあの独特の燻製香を生むのです。

糖化槽。糖分を抽出した後の麦のカスは家畜の飼料などに再利用されるようです。このへんから辺りは熱気と麦の匂いが充満し、汗だくになります。

発酵槽(スミマセン、ぼけてます)。深さはないように見えますが、ほんとはこの床下までズドーンと伸びているので、かなりの深さ、容量です。

発酵槽の中。ブクブクと泡立っているので酵母が呼吸(活動)しているのがわかります。

そして蒸留。ポットスチルと呼ばれるこの変な形のやかん的なもので蒸留します。
ここで蒸留をも少し詳しくご説明。
このポットスチルに入れられた液体はまだアルコール度数はそんなに高くありません。たしか6,7度やったかな。
その液体を温度調節しながら沸騰させるわけです。地上の気圧(1気圧)でアルコールは約80度で沸騰し、蒸発し始めます。水は100度。この温度の違いにより、アルコールの方が先に蒸気となって昇ってきます。そしてその蒸気を冷やして液化すると始めの液体よりアルコール度数が高くなっている、というのが蒸留です。
この作業を何回か繰り返し、最終的に70度くらいまでアルコール度数を高めます。
このポットスチルの形によって出来上がるアルコールの性格も変わります。首の部分が真っ直ぐなものはスッキリ爽やかな酒質に、折れ曲がった首を持つものは複雑な香味をもつものに、等といった具合に。ボディ部分の形でも味は変わります。
そう考えるともはや天文学的数字な組み合わせですよね。わずかなポットスチルのカーブや熱し方で味が変わるんですから。その他にも味の変化の要因は山盛りあります。
そしてその違いが各蒸留所の個性となって表れるのです。

いったん、ここで記念撮影。

そして貯蔵庫。ズッラーーーーーーーっと並んでいます。樽樽樽…。
積み上げ、取り出しは完全機械。マシンがウィーンとつまんでいったりするのです。
もうアナログな私の中ではターミネーターの世界と変わりません。スカイネットが自我に目覚めたらまずは“ウィスキー樽ブン投げ攻撃”で人類の数%は死んでしまうでしょう。馬鹿でかい火炎瓶。
ここでちょっと休憩風景。

あ、すでに匂いでやられてグッタリなってる人発見!(福井さん)

どこから外に出ても、森の風景。
そしてこっからが見所。白州蒸留所の特徴。
樽のリチャー工程の見学。山崎蒸留所では見れません。
リチャーとは何回か使用して香りが薄くなった樽の内側を焼き直し、風味を復活させる作業の事をいいます。この焦がした木の様々な風味が熟成の過程でウィスキーに染み出していくのです。
樽の内側を焦がす作業を“チャー”といい、“リ”は皆さんご存知、繰り返しを表す接頭語です。
では順番に。

火は長い柄のついたバーナーのようなもので点けます。

始めは樽の内側にしみ込んだアルコールが燃えるため、青い炎があがります。そして徐々に樽そのものが燃え始めると炎が赤く変色してきます。

けっこうぼうぼうと燃やします。
そして職人技、たった1杯の小さな柄杓の水でこの燃え盛る炎が一瞬で消えるのです。
激しい炎で水蒸気となった水が瞬時に樽の内側全体にまわるからだそうです。

はいこれ、消火直後。甘い焼き芋やバニラのような香りが漂います。ここに出来上がった無色透明のウィスキーをそのまま流し込み、最終段階の熟成へと向かうのです。
…以上がウィスキー作りのおおまかな流れです。
この後に熟成という大変な年月のかかる、時間というスパイスでしか味付けの出来ない、気の遠くなるような作業を経て商品となるのです。
普段何気なく飲んでいるウィスキーの年数表示を気にしてみてください。
皆様は10年前は何才でしたか?何をされてましたか?お子さんは何才でしたか?20年前は?
私の場合は10年前は22才、まだ大学に籍を置いていてレストランバーの厨房とカラオケボックスで働いていました。
20年前はまだ12才…。ランドセル時代です。ハナタレです。
そんな時からウィスキーは作られ、長い年月を樽の中で過ごし、今私達の手元にあるのです。
ロマンチックですねえ。チックですねぇ(*´ェ`*)
そのウィスキーがうまれた時代の自分を思い出しながら飲んでみるのもまた一興♪
いろんな楽しみ方ができるウィスキーはほんとに奥が深い。
そんなウィスキーの製造工程を見るのは面白いです。やはり文字で見るよりも実際見たほうが断然よく分かり、記憶に残ります。百聞は一見にしかず。もし興味のある方はぜひ蒸留所見学をオススメします。
…なんていろんな事を考えながらの蒸留所見学でした。

半分くらいはこのおねーさんのこと考えてましたけどね♪
美味しく成長しろよ―――――、樽―――――――!!!!
いっぱい飲んだるからな―――――――!!!!(*~ρ~)ノ
…こうして白州蒸留所内での見学を終えたのでした。
そして白州蒸留所を後にして宿泊する八ヶ岳ロイヤルホテルへと向かいます。
―完― 第2部へ続く…
わたしもいきたかったです!!
眼鏡外しても、オトコマエですねぇ~
白い帽子は、給食当番みたいで、かわいいです
かとちゃんも青木さんも、みなさん楽しそうで、うらやましいです。